調教日記⑤
冴子は鼻から串を刺されたような刺激で気がついた。
それでも薄く開けた目は5、6秒動かずに、顔面の筋肉が不規則に動き苦痛の表情をつくっていた。
「ああ、んんーん」
少しづつうつつに戻ったかと見えたが、急に目を見開き「わたし...」と口を開いた。
「おはよう。といっても午後9時半だがね」
藤谷の声で状況を思い出したのか
「なにこれ?どうなっているんですか?はなしてえ」
「大きな声をあげるなよ。用心のため窓には目張りをしておいたが」
わずかにうごく首をうごかしたが、部屋の様子はわからない。
ただベッドの位置は、部屋の中央に動かされている。
「おれはこれでも、フェミニストでね。気を失った女を喰うようなまねはしないよ」
「何いっているんですか。わたしを離して」
といって、やっと自分が全裸でベッドに括られているのを感知した。
しかも手は後ろ手に縛られ、脇下から脇下まで通された縄、それと平行に乳房の下を巻く縄、両乳房はさらにX字に縄で分けられていた。
膝は曲げたままの格好で、伸ばすことができない。
「や、やめてぇ。たすけて」
藤谷は何も呼応せず
「あんまり待ちくたびれたんで、気付け薬をつかった。おまえ、どうやら旦那を亡くして間もないようだな。道理でクソ地味な服を着てたんだな。喪中というわけか」
冴子は、顔をそむけた。
「こんなに悲観するなよ。新しいご主人様ができました、と旦那に報告すりゃあいいだろ」
と、藤谷はベッドの端に座り、冴子のあごをつかんで自分に向けさせた。
左指は小さな布を弄んでいる。
色黒い筋肉で覆われた上半身とやや汗ばんだ鬼の仮面が見えた。
冴子は悔しさと憎しみ、恐怖がないまぜになって、藤谷を睨みつける。
「おお、いい顔だ。さあ、ディナーをはじめるぞ。」
高価な革張りの椅子に腰掛けるようにゆっくりと、冴子に覆い被さった。
「いや!いやあああ」
「残念だが、今日はその可愛い叫び声はお預けとするか」
弄んでいた小さな布を、冴子の舌の付け根近くまでねじこんだ。駅の売店で買ったハンカチだ。枕の下からするりと別の布を取り出すと、半空きになった冴子の口に「くつわ」を巻いた。
「んーんんんんん」
藤谷は黙って冴子の頬を平手でうった。
冴子の声は叫びから、泣き声に変わっていった。
藤谷は冴子の首筋を、舌の裏表を使って丁寧に舐め尽くす。
思った通りのきめ細かな肌だ.そのまま縛られて余計に丸みを増している乳房に執拗に口を這わす。
「ん、ふ、んふふふふ」
すでに冴子は観念したかのようのように藤谷に身を任せ始めている。
乳首は硬くとがっている。
紅潮した乳首はやや赤みをまして、乳房とのコントラストが鮮やかさを増している。
藤谷は思いきりまりのような房ごと頬張ると、前歯で噛みながら歯形を刻んでいき、乳頭を奥歯で思い切り噛んだ。
「んんんんーん」
冴子は藤谷をはねのけるほど、肢体を仰け反らせた。

