調教日記② - 官能小説 官能日記 「フランス書房」 私が濡れた官能小説

調教日記②

「おい、井川!」
怒られたわけでもないのに、井川は藤谷のもとへすっ飛んできて
「すいません!なんでしょうか」


「あの、さっきの派遣の子の名前とか書いたモノがあるだろ。見せてくれ」
「あのう...何か問題でも...」
井川はおずおずとたずねる。

藤谷も座りながら、少しあごを机にちかづけ、小声でいった。

「いや、別に彼女が問題というわけではない。最近社内で派遣社員の扱いが問題になっているのは知っているだろう」

「あ、はい」

「契約内容と違う仕事をさせたとか、セクハラまがいのことで辞めたとか。常務会でも問題になっていてな。一応契約期間なんかを再確認しておきたい、ということだ」

自分に叱責が及ばぬとわかった川井は
「はい。承知しました。ではすぐに」と笑いすらうかべ、自席にすっ飛んでいった。
「おいコピーでいいぞ」
という藤谷の声は聞こえなかった様子だ。

「さえこ....か」
井川が書類を持ってくる間藤谷は、冴子の縄が乳房に食い込む様を夢想し、唾をのみこんだ。

井川が書類をはあはあいいながらもってきた。
案の定コピーでない。
「ああ、ありがとう」
というが早いか、ひったくるように書類を受け取った。

「大久保冴子、25歳、独身...25歳!?」
藤谷にはあの妖艶な空気と、奴隷独特の匂いををもつ冴子が25歳で、独身とは到底思えなかった。

男にほぐされたしなやかさがある。人妻がもつものである。

派遣社員の契約書には住所や家族構成などは一切載っていない。

「ううむ、最寄りの駅は有楽町、通勤時間は1時間30分」
郊外のベッドタウンか。
ともかく自宅を見つけなければと、契約書の終業時間を確認し、書類を机においた。午後5時15分。

「言い忘れていたが、今日得意先と会うことになっている。5時にはでかけるから」
向かいのビルの喫茶店で待てば、着替えも入れてちょうど間に合う。

給料日前の月曜で、歓迎会など今日行われないだろうことはふんでいた。

「本部長、そろそろ定例幹部会のお時間ですが」
「うむ」

藤谷ははやる心をおさえ、席を立った。