密室の部活動②
次の部活で何を教えようというのだ・・・
西村は悶々としている間に、その日は訪れた。
「まぁ、生物でもやっただろうがざっとこんなところだ」
教科書よりも、少し詳しい図や写真の載った資料を並べ、
生殖の瞬間について説明したつもりだった。
「先生・・・」
「私、それは知ってます」
「まぁ生物や保体でもやっただろうからな」
「だからっ!!」
ちょっとあきれたように小夜子は切り出した。
「私は具体的なやり方が知りたいんです。
誰も教えてくれないから・・・」
少し怒った口調で、顔を赤らめながら彼女は言った。
「こんなこと、先生にしか聞けない・・・」
西村は、耳を疑った。
「友達とかと話してるんじゃないのか?」
「私何となく知ったのがつい最近で・・・。
友達は具体的には話してくれないからよくわからないの・・・」
なるほど。
女子校とはいえ、小夜子のグループはおしとやかな
グループでとても淫靡な話をしているとは思えない。
話をしたとしても、例えなどでオブラートに包んでいるのだろう。
「わかった。教えるよ。」
西村は答えた。
「まず何を知っているんだ?」
小夜子は、真剣な眼差しで言った。
「男性器を女性器に挿入し、精子を射精することです。」
「なんだ、わかってるんじゃないか」
「その過程がよくわからないの・・・キスして、身体を触って
興奮してって言うけど、どういうことなんですか?」
「キスしたことないのか?」
・・・
まずい、沈黙してしまった。
小夜子は静かに答えた。
「ない・・・です。男性とつきあったことはまだないです」
「そうか・・・」
また沈黙が流れる。
「先生、してください。
キス・・・
・・・」
???
「それはまずいよ」
「どうしてですか?」
「おれは教師で、君は生徒だ」
「駄目ですか・・・」
駄目だよな・・・
「私、部活で活動の一環で学びたいだけなんです。
変かもしれないけれど。
正直、、本当に興味をもってて。
先生の恋人になりたいわけではないんです。
誰にも言いません」
必死に説明している。
「あーー。わかったよ。いや、
おれもよくわからなくなってきた。」
「じゃあ目をつぶって!」
小夜子はきょとんとしている。
「いいから目を閉じて!!」
目をつぶった小夜子の唇を西村は奪った。
10秒くらいだろうか?
ゆっくりと離れた。
「したぞ。どうだ?」
西村はぶっきらぼうに言ってしまった。
「よくわからないわ」
小夜子は首をひねった。
「なんか唇が濡れた感じ?」
冷静に感想を述べている。
西村は小夜子がよくわからなかった。
「まあいい。今日は帰るんだ。」
「はい。」
小夜子はせっせと、帰りの支度をした。
「先生、来週もよろしくお願いします」
顔をあからめ、恥ずかしそうにそそくさと小夜子は
科学室を出て行った。
変な生徒だ・・・
西村は複雑な思いで、小夜子を見送った。
さぁ来週は、何を教えよう・・・
